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巻き舌の特訓

さちるのつぶやき 其の四十八

情報登録日:2009-10-17 21:07:38 (sachiru7777)

最終修正日:2009-10-18 08:18:47 (sachiru7777)

大人になってから、何か新しい技が身につくと、とってもとっても嬉しいものだ。

「わざ」というとあまりにも大げさだが、さちるは最近 ”巻き舌”が(少し)できるようになった。

巻き舌とは、舌の先を細かく震わせながら「トゥルルルルルルルルルルルルルルルルル♪」と「ル」を言い続けるアレである。
江戸っ子が、「べらんめい」口調で喋る時、「べららあんめい!」みたいに「ラ」が「ラララ」とつながるアレである。

昨年末、初めてベートーベンの <第九> を歌った時に、この問題に直面したのだが…。何度やっても私の舌は細かく振動しない。
舌の力を抜いて上あごにつけて!
母音を一緒に発音しないで!
色々言われても、どうやったらそんな風に舌を動かせるのか全くわからない。
私はドイツ人やないし、そんなん無理!と一度は諦めてしまった。

ある日、テレビを観ていたら、吉本新喜劇の未知やすえさんが、
「ちょっと待ったり〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぃなっ」と
それはそれは見事な巻き舌で啖呵を切っていた。
あぁ 私もあんな風に「りりりり…」と言えるようになりたい と思わずこぼすと
毎週欠かさず新喜劇を観ている息子が、いともあっさりと巻き舌を披露してくれた。
「なんで出来るの?練習したん?」と聞くと
「なんで?なんでやろ?わからん」とのたまう。

悔しくて、ネットに練習のヒントが落ちていないかググってみると、
「さっぽろラーメンとろろ味」とか「腹ラッパとろろいも」のような言葉を
早口で繰り返し言い続けるとコツが掴める…。とあるではないか。

早速試してみると、確かに「とろろ」と言うと、かすかに舌がバウンドする。
この感触か!と嬉しくなり、
「とろろ」
「とろろ」と練習を始めた。

しばらく忘れて、2週間後くらいにまた「とろろ」と言ってみると、前より少し長くバウンドするではないか。
そんな風に、練習しては休み、練習しては休みを繰り返し、気がつけば約1年。
やっと
「とろろろろろろろろろろろろろ〜」くらいは言えるようになった。
「とぅるるるるるるるるるるるる〜」も言えるようになった。

けれどまだ、
「待ったり〜な」は無理だし、肝心のドイツ語「フロイデ」も巻き舌では言えない。

それでも私は結構満足している。

よく、いろんなことを身体で覚えろというけれど、
たとえば自転車なら、乗り方を手足が覚えたのではなくて、
「脳」が転ばずに乗れた時の成功感覚を記憶しながら、
新しく自転車乗りの回路を構築したということに他ならない。

私の脳も歳に負けず、まだまだ回路を増やすことができる!
そう自分に言い聞かせることが出来て、それが一番嬉しかったのだ。

最後はなんだかよくわからない話でごめんなさいね。

今年の第九は

大阪城ホールで、「一万人の第九」に参加します。

指揮:佐渡裕さん
ゲスト:槇原敬之さん

テレビ放映されます。乞うご期待。

リンクサントリー1万人の第九

おまけの話〜習うより慣れろ〜

最後のなんだかよくわからない話の続きです。
興味のある方だけ読んでくださいね。

「習うより慣れろ」ということわざがあります。
習うは文字通り、本を読んで文章を記憶したり、英単語を記憶したり、歴史を学んだり、化学式や植物の名前を記憶したりといったことです。

それに対して「慣れろ」は前述の自転車の乗り方を覚えるなど
繰り返し練習することで自然に「からだが覚える」といったことで、
たとえば一輪車の乗り方や、のこぎりの使い方、パソコンのキーボード操作、ピアノの演奏、英会話、スキー、さかあがり、水泳…といったものがあげられます。

頭でいちいち考えないでもできることは、身体が覚えているようにようでいて、実はこれも脳が記憶しているということなのです。
ただし、「習う」記憶とは仕組みも場所も全く違う記憶のされ方をしています。(動作の記憶は主に小脳がつかさどっています。)

たとえば、日本人なら、1ぽん、2ほん、3ぼん、4ほん、5ほん、6ぽん・・・
と自然に言えますよね。耳が覚えているからです。
でも日本語を学んでいる大人の外国人なら、
1と6と …の場合は、 ぽん
2と4と5と …の場合は、ほん
3、13、23…などの場合だけ ぼん
などとノートにでも書いて覚えているかも知れません。

この時の
「耳が覚えた(ように感じる)」記憶と
「ノートに書いて暗記した」記憶では、
記憶される脳の場所も記憶のされ方も情報の取り出し方も全く違うわけです。

そして年齢が上がるにつれて、「習う」記憶力はどんどん衰えていきますが、「慣れる」記憶はさらに難しくなっていくのです。
けれども逆に、認知症などで、「習った」記憶がどんどん失われていっても、
「慣れて」できるようになった動作の記憶はなかなか廃れません。

別に老化防止のために、「巻き舌」の練習をしたわけではありませんが…
ご参考までに。


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コメント

コメントありがとうございます

顔 sachiru7777 時間 2009年 10月 23日 21:25:00

同年代ですね(*^_^*)
私もUFO踊れます…

さちるさんの一ファンです

顔 unknown 時間 2009年 10月 22日 16:45:18

いつもながら、日常のささやか(と言うと失礼かな?)
な出来事を、とても奥深く幅広く煮詰めていくさちるさんに脱帽!!
この文章を読んでまず頭に浮かんだのはピンクレディの
UFOの振り付け!(年がばれるかな?)
たとえ将来認知症になっても踊れるのかもっ!!??


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