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父の言葉「その時どう動く」〜いのちの教育講演会から

さちるのつぶやき 其の三十七

情報登録日:2007-07-24 20:29:45 (sachiru7777)

最終修正日:2008-01-08 14:42:38 (sachiru7777)

作品そのときどう動く
©相田みつを美術館
この作品の画像は 相田みつを美術館の許可を得て掲載しています。

これは、ご存知、相田みつをさんの詩のひとつです。

人生はその時どう動くかで決まる・・・
後悔のない生き方ができたらこれほど幸せなことはないけれど・・・
進学や就職や結婚や出産や、人生の大きな岐路に立たされた時だけでなく、 毎日のほんのちょっとした出来事や人との出会いに対して、どう向き合って、 どう動いてきたか、その積み重ねの結果が、今ここにあるわたしなんだ と、 思い知らされる、そんな詩です。

京都小さな生命を考える懇談会主催の「いのちの教育講演会」が、 祇園祭で賑わう四条烏丸のシルクホールで、今年も盛況に開催されました。
講師は、相田みつをさんのご長男で、美術館館長の相田一人氏。
相田みつをさんの書や作品や写真をスライド上映しながら、お父様との思い出や 詩にまつわるエピソードをたくさん語ってくださいました。

相田みつをさんという人は、どこか常人離れした感じの、例えば山奥か何かで、筆を片手に、思いつくまま、筆のむくまま、さらさらと こともなげに たくさんの詩を創作してるような、そんな方なのかと思っていましたが・・・
一人氏の語る父”相田みつを”は、もっと普通の、”お父さん”を思い描かせました。
泣いたり笑ったり怒ったり、一男一女のこどもたちの手をひいて歩くみつをさんの姿からは、 子育てを楽しんだり、時には頭を抱えたりする、私たちと同じ等身大の生身の人間くささが 伝わってきます。

仕事部屋で、筆を持ち、書いて書いて書いて、大量の紙に埋もれて なお書き続ける、生前の相田みつをさんのお写真も会場内で映し出されました。
お父様の書き損じの紙で、毎日、風呂を沸かしていたほどだそうで、
一つの詩を作品として”書”に表すために、どれほどの時間と力を注いでいたかがうかがい知れる エピソードです。

また、相田みつをさん独特の、あの書体を見慣れた目には、 楷書や草書で書かれた達筆の直筆文字が画面に映し出された時も驚きを隠せませんでした。
あのちょっとまがったり、傾いたり、大きかったり、小さかったりする字体は、
相田みつをさんの本来の字でも、もちろんくせ字などでもなく
詩を表現するために生み出された書体「作品」そのものだということです。

もし、詩の数々が、
お手本書のようなきっちりした楷書で、
または漢字のむつかしさばかりがひきたつ草書で、
それも非の打ち所のない達筆で書かれていたなら、
これほどまでに多くのファンの心を掴んでいただろうかと考えてしまいました。

そして、作品のひとつひとつが、「たまたま」筆を動かして生まれ出た偶然の産物などでは 決してないのだとしたら、
相田みつをさんが、それほどまでに伝えたい「思い」とはなんだったのか・・・。
講演会で触れられた作品の中から、主に「いのち」や「人生」をみつめた作品を何点か、 ここでもご紹介したいと思います。
(掲載にあたっては相田みつを美術館の承諾を頂いております。)

  いのち
  アノネ
  にんげんはねえ
  自分の意志で
  この世に生まれて
  きたわけじゃねんだな
  だからね
  自分の意志で
  勝手に死んでは
  いけねんだよ
  みつを

最近、いのちをテーマにした詩の掲載依頼が学校現場から頻繁に入るようになってきたそうです。
世相に危ういものを感じると相田一人館長談。

  一生
  勉強
  一生
  青春
  みつを

私が一番胸に刺さった詩です。歳を意識するようになって久しいのですが、 自分で自分を縛らないでいたいと反省。

  めぐりあい
  あなたにめぐり
  あえてほんとうに
  よかった
  ひとりでもいい
  こころから
  そういってくれる
  ひとがあれば
  みつを

  ただいるだけで
  あなたがそこに
  ただいるだけで
  その場の空気が
  あかるくなる
  あなたがそこに
  ただいるだけで
  みんなのこころが
  やすらぐ
  そんな
  あなたにわたしも
  なりたい
  みつを

いのちの教育講演会とは

京都小さな生命を考える懇談会、京都小さな生命を守る母親の会主催
いのちの教育講演会は今年で16回目を迎えました。
熊本の病院で実際に赤ちゃんポストが設置され、 日本中で様々な見解が出されて意識が高まってきています。
そんな中、
円ブリオ基金の存在を知り、赤ちゃんを生む決心をされたお母さんが、 無事出産した赤ちゃんと上の子どもたちを連れて壇上に上がり、 お礼の手紙を朗読されていました。
満席のシルクホールの、あの大勢の人たちを前に顔を出して話をするなんて、 とても勇気のいることだったに違いないのに、
でも、それでも声に出して自分の口で話したかったということは、 それだけ、このお母さんに<産んでよかった>との思いがあるからだろうし、 また、今が幸せなんだろうし、よかったなあと心底感じました。

  そのときの出逢いが
  人生を根底から
  変えることがある
  よき出逢いを
  みつを

このお母さんは、円ブリオの相談でひとつの出逢いをし、 そして生まれてきた我が子と出逢い、 そして今があるのかなとそんなことを感じました。

  自分の番
  いのちのバトン
  父と母で二人
  父と母の両親で四人
  そのまた両親で八人
  こうしてかぞえてゆくと
  十代前で 千二十四人
  二十代前ではーーー?
  なんと百万人を越すんです
  過去無量の
  いのちのバトンを受けついで
  いまここに
  自分の番を生きている
  それが
  あなたのいのちです
  それがわたしの
  いのちです
  みつを

アクセス

相田みつを美術館
〒100-0005 
東京都千代田区丸の内3-5-1 東京国際フォーラムガラス棟地下1階
?.03-6212-3200(代表) 03-6212-3202(24Hテレフォンガイド)
FAX 03-6212-3201

今回の講演会を聞いて、やはり本物を見に一度は美術館に足を運んでみたいと思いました。
まだまだ知らない詩も沢山ありそうです。
相田みつを美術館について詳しくは ホームページをぜひご覧ください。




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コメント

ありがとう!

顔 unknown 時間 2007年 8月 1日 16:34:36

さちるさん、今回も私たちが思っている以上の感想を書いて下さって。私はまだ、友人に開いてもらわないと読めないパソコン音痴でお礼が遅くなってしまいました。こめんなさい。台風という大きな壁が講演会当日の朝まで立ちはだかっていたけれど、晴天になって本当によかったです。実行委員の皆様の熱意が伝わった!と思いました!小さな歩みをコツコツと。小さな赤ちゃんを少しでも支援したい。いのちに関わる事に出逢えて幸せです。勿論、私の家族にも出逢えたことも!「一生勉強、一生青春」この言葉をいつも大切にしています。またお越し下さいね!(うーちゃんより)


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