点字
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単語登録日:2004-09-29 02:41:18 単語の説明点字(てんじ)とは、視覚障害者が触覚で読む字で、点(盛り上がり)によって文字・数字を表現する。文字は横2縦3の点で表される。近年、バリアフリー、あるいはユニバーサルデザインの一環として点字の併記が行なわれるようになり、代表的なものとしては、缶入りビールなどのアルコール飲料に「おさけ」「さけ」「びーる」といった表記が行われている。(キリンビールの製品には「きりん」と併記されているものもある。) コンピュータの周辺機器としては、点字プリンタや点字ディスプレーといった機器で、点字を表現するものがある。 日本の著作権法第三十七条では、著作物を点字により複製することができると定められている。 1825年、ルイ・ブライユが6点式点字を開発。 1890年11月1日、石川倉次の案で日本語の6点点字が採択された。 1922年5月11日、毎日新聞社が点字毎日を発刊、現在も日本唯一の点字新聞として刊行中。 点字に類似したもの シャンプーの識別凹凸 牛乳パック扇状切欠き 点字ではないが、視覚障害者に対するバリアフリー、あるいはユニバーサルデザイン(共用化)の一環として、下記のような配慮が行われるようになっている。 点字ブロック 横断歩道、鉄道駅などに設置されている視覚障害者誘導用ブロック。たいていは黄色。進行方向を表す線ブロックと、注意を表す点ブロックの二種類で構成されている。プラットホームの縁は、かつては白線であったが、現在では黄色の点ブロックが埋め込まれている。 シャンプーのきざみ シャンプーとリンスを間違えないように、シャンプー容器の側面に付けられた線状の突起部分。花王が1991年に初めて販売し、他社にも採用された。 飲料用紙パック容器 500ミリリットル以上の屋根型牛乳紙パック(種類別名称が「牛乳」のもの)は、開け口の反対側上部に扇状切欠きが1個、ジュースは2個ある。(商品によってはないものもある) 「缶ビール・缶入り酒類への点字表示」「シャンプー/リンスの識別」も含め、日本工業規格(JIS)で「JIS S 0021 高齢者・障害者配慮設計指針―包装・容器」として2000年10月20日に制定された。 紙幣の凹凸 日本銀行券の裏面(二千円券除く)右下にドーナツ型の凹みが存在する。なお、二千円券のみ表面両脇下側に印刷によって丸い凸が施されている。 そのパターンは以下のとおり。 一万円券…横に2つ並び 五千円券…縦に2つ並び 二千円券…縦に3つ並び(ただし、表面に凸印刷) 一千円券…1つのみ 2004年11月より通用する紙幣ではすでに二千円券で採用されている印刷による凸模様が採用されることになったが、パターンが大きく変更されることが発表されている。 一万円券…L字型 五千円券…八角形 (二千円券…縦に3つ並び) 一千円券…横一文字 プリペイドカードの端の切り欠き カードの挿入方向や表裏を区別できるように、プリペイドカードには切り欠きがなされている。切り欠きが右側の辺の手前に来るように持った場合、上が表であり、左側が挿入方向である。 テレホンカードは扇状、鉄道やバスなどの乗り物は三角、買い物用のカードは四角の切り欠きとなっており、種類の識別も可能。 1996年には、日本工業規格で標準化された。(JIS X 6310 : プリペードカード 一般原則) キーワード情報
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